一個置いてまたＨの話です。（;´Д｀）
Ｈの話を書いてて、ふと思い出した女の子の話を。
その子は、
美人で育ちもよくて、３０間近で、結婚願望が強かった。
彼女はぜんぜんモテなかった。
なんで？って思ってたけど、後から彼女に迫られてた男子に聞きました。
とにかくこっちの意思もおかまいなしで、
私あげますモードで来ると。
「私の初めてはあなたにって決めたの」と、家までいきなり来られた、と。
どうも問い詰めたらその彼は彼女に酔ったついでにキスしたらしく、それで彼女が思い込んじゃったみたいなんだけど。
当時２５くらいだった私から見ても、彼はいかにも女慣れしてて、
ウッカリキスくらいしそうな男だった。
でも、その後彼女はストーカー化して、
彼を追い掛け回しました。責任とって！と言わんばかりで怖かったらしい。
彼女にとっては、
自分の体を上げるんだから光栄でしょ！男なんだから私とＨできてうれしいでしょ？
って気分だったのでしょうね。
その後たまたま友達の関係で、その子と会いました。
そしたら、そのときも相変わらず結婚する男をさがしていて、
無邪気に、綺麗な顔でおっしゃいました。
「信じられます?デートに誘っておいて、国産車ですよ？外車じゃないなんて論外でしょ。触るのも嫌でさっさと帰ったわ。」
そのあと自分を口説いてる男の悪口を散々言ってましたが、
あまりのことに気が遠くなって忘れました。
なんていうか、かわいそうな子だな、と。
自分にそこまでの価値があると思っている、
相手の気持ちも顧みずに、
ただそれだけのために相手をもてあそんで、
結婚相手にはならないと切り捨てて。
そして彼女の初Ｈはそれほどまでに価値があるらしい。
知らんけど。
なんだか、同じ女性として、まったく相容れないタイプでしたね。
彼女はもしかしたら、
私や友人のように、Ｈしちゃってでも別れた・・みたいな女が馬鹿に思えたのかも。
でも、私の私論ですが、
年をとろうが初めてだろうが違おうが、
Ｈは、Ｈで、
それ以上でもそれ以下でもないと思う。
もちろん、ものすごく大事なことですし、
相手がいてこそ成り立つことだと思う。
でも、そこに、それ以上の意味もない。
Ｈすると、相手に愛着がわきます。
女性は、３回やったら愛着がわく、と言われています。
だから私はウッカリは一回まで！と固く決めてるのです。
女性は相手に愛着を持つから。
実は、一回でも、好きな男だったら愛着、いや執着がわくんです。
不倫は、絶対に最後の一線を越えてはいけない、と思う。
なぜなら、どこにも行けないのに、
彼を自分の持ち物だと錯覚してしまうから。
どうしても理性的な対応ができなくなるから。
関係を持つって、そういうことです。
今でもそうです。
いくつになっても、いったん誰かとＨをしたら、
その人の一部が自分の中に流れ込んできたような錯覚にとらわれます。
そして、それを追い出すのが難しい。
ものすごく近しく思う。
距離をとることが難しくなる。
急に感情的になったり、
どうしようもない独占欲に身を切られるような思いをする。
自分をコントロールできない、
それが、恋なのだと。
おそろしく思う。
それでも、
こちらがどう思おうと、事実として、
ＨはＨでしかない。
すべて人が、それをすごいことととるわけではない。
ある人にとっては、取るに足らない一夜のことかもしれない。
思い出したくもない過ちかもしれない。
つまり私は思うのです。
自戒も含めて思うのです。
Ｈは、自分で、その値打ちを決めようと。
相手でなく、自分で。
この人との一夜は、
相手にとっては遊びでも、
私にとっては、一生に一度だけの、
胸を焦がす恋の結末なのだ、と。
恋がただひととき、幻のように成就したんだと思おう、と。
または、
あるときは、
落ち込んで傷ついた私を慰めてくれるひと時かもしれない。
それは、二度と必要ではないにしろ、
男の人にしかできない方法だから、
その人の愛情に感謝しようと。傷ついたプライドを、癒してくれるだけの。
ただそれだけの。
もしくは、それは、
愛する誰かを、手に入れるための、切り札。
じらして、思わせぶりに見せて、
そして彼を最後は篭絡するための。
彼を最後に受け入れる、そういう合図としての。
一つ一つに、違う意味があり、
それを自分で選んでいけばいい。
一度一度の行為自体に意味などなく。
そこに何の重要性もない。
大事なのは、
誰と、いつ、何のためにしたのか。
それだけ。
女の子は、特に経験がなかったりすると、
自分の体になにか特別な価値でもあるかのように振舞います。
でも、本当は、そこには何の価値もないのです。
大事なのは、心です。
人間性です。
体をあげたから心をください、というのはおかしな話。
体は心の発露でしかない。
そしてもっとも雄弁な。
Ｈには人それぞれの意見があります。
結婚するまでは許さない、それもひとつのポリシーだし、
それがまちがってるとは思えない。
それぞれが大事にするものが違うんだから。
大事なら大事で通せばいい。
でも、
私個人の意見では、
Ｈほど、恋愛関係で大事なものはない。
いつも、心を確かめ合い、
相手の気持ちを推し量り、
時には相手を慰め、勇気と自信を与えることができる。
そんなすばらしい、男女にしか許されない「対話」だと思ってる。
それを昔の人は、確かめたり試したりもできず結婚してかわいそうだなって思う。
だって一生、その人とだけしか機会はないのだから。
それを大事に思うことは、
確かめたい、と思うことはそんなに悪いことじゃない。
むしろ、
結婚してただ一人の人と決めていながら、
相性が悪い、相手の努力が足りない、その気にならない、と、
相手を拒否して浮気に走る人のほうが、不実だし罪深いんじゃないか。
そう思う。
だってさ、
一人の人と付き合うってことは、
その人以外のＨをすべて可能性から否定することだよ？
結構勇気がいると思わない？
男も女も。
これから先、ほかの男子とは一切できなくて、
彼（彼女）しか知りえない。
そう思って、迷いがない？本当に？
私は迷いますよ。
それでも、彼で人生を終わりにしても、
それでもいいと覚悟してるから、
彼と付き合ってるんです。
ほかの可能性をすべて否定してもいい。
もう誰とも、そういうことは二度としない。
その誓いを、立てられると思うから彼といっしょにいる。
そして、彼も、そういう誓いを立てようと思うから私と付き合ってる。
それって、すごいことだって思うんです。
今まで誰とでもそういうことができた、
その自由を、犠牲にしてでも、
誰かを守りたい。
そう思う気持ちの前に、
確かめるのがどうのとか、結婚まではどうの、なんて、
格式はどうでもいいと思う。
確かめたいなら、いくらでも。
そして、問題なければ、
あなたは私のものです。
そして、私もあなたのもの。
それが、私のＨに対する考え方なのかもしれない。
Ｈを大事なものと思うからこそ、
それを切り札に使う気もしない。
これは私の一部であるから。
私の性格を、顔を好きだと思うように、
私とのＨを好きだと思ってほしい。
それだけです。
軽やかであるのは、探している間だけ。
いざ相手を見つけたら、われわれは貞淑であるべきだ。
古臭いかもしれないけど、そう思う。
そのための、迷いながら手探りしながらの恋愛人生ですからね。（;´Д｀）
相手にこれからの人生すべての快楽のすべてを預けられないというなら、
その男とは結婚してはいけないんです。
それは偽りであり、
人生への冒涜だと思うから。
