私自身の話ですが、あるところから恋愛がうまく行き始めて、
そのあとの恋愛の共通点は何かっていうと、
ある発想にあったんだなぁって思う。
それは、
「この人といつ別れてもいい」
という発想。
なんですね。
これは、つねに感じてますね。
でも、決して、ネガ~なくら~いかなしい妄想ではなくて。
一時一時を大事に付き合って、
彼といっしょの時間をめいっぱい楽しんで、
彼にしてあげられること、そのとき思いついたすべての想像力を尽くして努力して、
その付き合いからいっぱいのものをもらって、
経験とか、やさしさとか、満足感とか、
そういうの、全部めいっぱい手に入れてると、
いつ死んでも後悔はない、
という発想と一緒で、
もういつ別れても悔いはない。
そう思えるんです。
そして、いつでも、そうやって、自分は自由でいられる、
彼と別れても死ぬわけでもないし、
私が私でなくなるわけでもない、
もらったものはたくさんもう手にあって、
これ以上失うものは何もない。
そういう風に思える。
そう思える自分が好きだし、
そんな自分だから、
きっと彼と別れたって、また別の恋ができる。
そう信じられる。
その内から沸いてくるような、
わくわくするような気持ち。
これが、実は、
その時々の恋をうまく行くよう仕向けている発想の原点なんじゃないかって。
要するに、
いつ別れてもいいっておもってると、
執着がなくなるんです。
この彼でなければ駄目だ。
彼を失ったら死んでしまう。
彼じゃなきゃいや。彼、絶対に彼でなきゃ。
そういうのを、妄執といいます。
執着が凝り固まって、もう他に何も見えなくなってる。
彼、しか見えない。他が見えない。
彼を取り巻く社会も、彼自身の心も、
他人の思いやりも、本当はあなたを誰よりも理解しているかもしれないもっと似合う誰かのことも、
何も見えない。
そこまで執着するのは何でだろう。
そこまで「彼」が魅力的だから?
否。
違うと思う。
執着する人は、自分が執着したくてしてるんだ。
そうすることで、何もかも、
「見なくて済む」からです。
彼と自分だけを見て生きていくのは、容易いことです。
周りを見回し、
社会を知り、
痛い現実の中で、
自分の足できちんと頭使って生きていくのは、
実は、苦痛です。
弱い人間が、単純な新興宗教にのめりこむ心理に似たりで、
何かを、判断したり、決断したり、自分の責任で生きていくのは、
時にとても重く、つらいんです。
だから、何かを盲目的に信じたい。
のめりこんで、それだけを考えていたい。
他に何も見たくない、と願うのです。
それが、執着の原因です。
その彼が魅力的だから、ではないんだと思う。
だって、私は思う。
何人も何十人も好きになってきた私だからあえて言える。
男って、そんなに大差ないです。(爆)
そこまで、この人だけが優れていて、
自分にはぴったりで・・なんて人はいませんよ。
誰もが、どこかは優れていてその代わりどこかで劣っている。
凸があれば凹がある。
クールに装ってる人も、家では甘えん坊だったり。
仕事が出来る代わりに、他人に冷淡だったり。
天才だけど、心が弱かったり。
スペックの差は多少はあるけど、
人としての完成度は、
結局だれも飛びぬけているものではない。
だから、そもそも、
1人の人に執着する理由がないんです。
そして、人間と人間は、
執着することでは健康な結びつきにはなれない。
誰かが身体ぴったりくっついてたら動けないでしょ。(;´Д`)
人間がいっしょに生きていくには、適度な距離も必要なんです。
若いころにありがちな、
一致願望。
なんでもかんでもいっしょでいたい、
何もかもを共有して、一心同体でいたい、と思う。
それは、年を取るほどに、幻想であると知る。
男と女には違う役割があって、
同じにはなれない。
頭の、脳みその構造からして、そもそも違うんだからさ!
どんなにフェミニンな男でも、頭の脳みそは原始的男脳。
右脳と左脳がうまくスイッチングできないから、
上手に仕事と恋愛を切り替えられない生き物、なんです。
少女マンガとか映画とか見すぎると、
何か誤解するようですが、
現代の恋愛至上主義からしていかがかと思うよ。
男女の仲は、もっと埋まらない溝があり、
あるお互いの利害が一致しているからいっしょにいるんだもの。本来は。
つまり、いっしょに家庭を作り、
子供を育てて種を残す、ということね。
そういっちゃあまりに夢もロマンもないけどさ。
けっきょくそういう動物的本能に突き動かされて
我々は、つがい探しをしているわけですよ。
(;´Д`)
男が若い子を好きなのも、
自分の子を産むなら若くて元気な身体が必要だから、だし。
嫌いなタイプに触られると鳥肌がたつのは、
DNAが、「この男とはやめなさい」と指令を下しているから。
いくら素敵でも、ロマンチックでも、
本能が「ちがう」と反応すれば、別れるしかなくなる。
そういうもんじゃないのかな。
いくら好きでも、悔しくても、
相手がこっちを選ばないんなら、それは相手がもう違うってことだから、
その時点であきらめて他に行くべきだと思う。
それは決して敗北ではなく、
むしろ、本当に合うもっといい相手と出会う新しいチャンスなんだと思う。
そのときに、執着を持つな、と言いたいのです。
いや、そもそも付き合ってるうちから、
執着を持たなければ、
恋はもっとうまく行くのです。
だってさ、
「この男じゃなきゃだめ」の理由はなんですか?
「こんなに素敵な人はもう二度と出会えない」から?
「こんなに自分を好きになってくれる人はもう他にはいない」から?
それってさ、どっちもものすごく自分が低いよね。
そんな素敵な人が二度と現れないくらい自分の価値は低いの?
そもそも偶然みっけた掘り出し物だったわけ?
それじゃうまく行くわけないね。
だって、素敵な女性だったら素敵な男性は近寄ってくる。
自分さえ、川の上流に行けば、いくらでもいいお魚は泳いでる。
たまたま下流に間違って迷い込んだ一匹の魚を必死で追い掛け回してないで、
自分が上流に行けばいいわけでしょ。
だから、「こんな素敵な人に・・」はまず、間違い。
そして、こんな自分を好きになってくれる人がもういない、
のであれば、
その程度の自分、他には売れないような自分を、
彼氏に好きになってもらってたってこと?それはそれでずいぶんな話ですよね。
大好きな彼氏なら、
自分が駄目であってはいけない。
誰よりもキラキラして誰もがうらやむ女性でいないと、
大好きな彼氏に申し訳ない。
そう思わないと駄目。
こんな自分を・・と思ってる人は、
こんな自分だから、うまく行かないの。
つまり、こんな自分発想も、間違い。
ってことは、執着する2大理由は間違いだと思う。
それよりも、
もしもね、
自分に価値があり、いつでも他からの申し出があるくらい素敵で、
十分自分に手をかけて魅力的であるよう努力していたら、
はっきり言って、
彼氏に執着する理由はありません。
いつ別れても大丈夫だから。
いつその彼と別れても、
きっとまた他にいる。
もっと素敵な自分に合う人がいる。
そう思える。
その潔さが、逆説的ではありますが、
今好きな彼氏とうまく行くコツだったりする。
自分に自信があり、彼でなくても、という気迫があれば、
向こうもそれに影響を受けるから。
「あなたしかいない」と見つめるから、安堵して、「ほっといても大丈夫」と胡坐をかく。
それよりは、
「あなたじゃなくても私にはいくらでもいるのよ。あなたが私を満足させないならよそに行ってもいいのよ」と、つねにそう思って接していれば、
自然と男もそれにひれ伏し、相手を尊重するのだと思うのです。
そして、いざ浮気でもしたときに、
差が出ると思います。
浮気されたときに、キッパリ、「あなたを信じることが出来なくなったので別れよう」と即座に言えるかどうか。そこで泣いてすがって、相手を増長させてしまうか。
その分かれ目はでかい。結果別れなくても、差はでかい。
私はつねづね、女は男気、だと思ってる。
下手な甘やかしは、子供と一緒で、相手をスポイルし、駄目にしてくだけだと思う。
(って、まさに私がそういうタイプでした!!!スポイルしまくり!増長させまくり!!!)(爆)
それよりは、キリッとキッパリしていて、
しかも、懐の深い本当のやさしさを持った女性は、
男を伸ばすことが出来るんじゃないかなって思う。
周りの男性も、いくつになってもうれしそうに「うちの奥さんは~」なんてのろけてる人は、みな、すごいキッパリと男気のある奥様がいらっしゃる。
そういうのって理想だよね~。
だから、私からのおススメは、
心の中で、たまに顧みるの。
「この人といま別れてもいいか」って。
「大丈夫、いつ別れても悔いはない」と思えたらいい恋愛をしてるんだと思う。
逆に、「いや!!!ぜったいに別れたくない別れたら後悔する!!!」と思ったら、それは、その恋に執着が大きすぎて、大事なものに目が行ってないんだと思います。
私は、いつでも、別れてもいいとおもってるよ。
彼がもし、他の若い子にでもふらっと心が動いて、
そっちのほうが人生には大事だって判断したなら、
すぐさま解放してあげる。
その代わり、人生で二度と会わない。二度と戻りはしないけど。(笑)
それでもよければ、どうぞどうぞ。
私を一生失ってもそれでもいいなら、
その覚悟があって、
その価値がその子にあるなら、どうぞ。
そう思ってる。
私は、私に一番高い値をつけた人にあげる。
そう決めている。
あ、これってそういえば、入社試験で言ったせりふだよ(;´Д`)
「もしも競合の某社から同時に内定もらったらどうする?」とうちの会社で聞かれて、即答したんだよね。
「私をより高く評価してくれるほうに入社しようと思います。」
よくまぁそんな生意気言えたもんだよな(;´Д`)就職氷河期に。
普通その答えは、「御社です」だよ。(爆)
ま、昔からそういう性格だけは変わってないのか。ははははは。
まぁ、それでも、
私はいつでも真剣勝負であるわけです。
いつでも、いま別れても悔いがないように、と思ってるからね。
実際、ある日いきなり別れを切り出された彼氏に対しても、
十分もらえるものはもらったし、いっぱい幸せだったから、
もう悔いはない、これで満足だ、と思ってキッパリ別れられたし、
し残したことも、なかった。
そう、恋はね。
後悔が残るようにしちゃ駄目で。
いつでも、できる限りのことを、
知恵を絞って、
最後の最後まで、
相手の心をつなぐ努力をするべきだ、というのが私の信条。
やりきれなかったら、悔いが残る。
できるすべての効果的なことをしてみても、
心がつかめなければ、あきらめもつく。
それをしないから、悔いが残る。
執着する暇があったら、
その執着を解いて。
いつ別れてもいいって思えるほど、
もっと大事なことに目を向けよう。
いつ別れてもいいってつねに心に念じていよう。
恋に永遠なんてないんだけど、
せめて、それが、少しでも長く、続きますように。
願いをこめて、
この一瞬一瞬の思いを、点を線につないで、
彼と同じ時間を過ごしていければいいなって思うのです。
いつか運命が二人を分かつまで。
執着するほどうまく行かない
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