サイトアイコン 恋はいばら道

海外で仕事が多い彼

さてその昔、
「仕事で海外に行くことが多い彼について不安」みたいな相談がありました。
そのときは、想像でしかお答えできなかったんですが、
自分が海外に行って仕事してみて思ったこと。
せっかくなので書いておこうかしらと思います。
もしも、短期で海外転勤している、
海外にしょっちゅう出張する彼氏のことでお悩みの方に
参考になればと思います。(ならなかったらごめん)
私自身、海外生活は初めて。
外国語でのコミュニケーションは初級者でしたが。
海外に出ると、
日本がものすごーーーく小さな島国であることを実感します。
日本は中にいるとものすごく守られてて、あったかくて、しっとりしてて、
何も言わなくてもわかってもらえるし、
みんな同じような感じ方するし、同じものが流行ってるし、
何かあればクレームつければ謝ってもらえるし、(;´Д`)
すごく楽。天国。
でも、海外にいったん出ると、
そこは、いきなり風の吹きすさぶでかい大地。
何もかもが自己責任。
何もかも自分でなんとかしなさい、な場所。
この殺伐とした大地を、男たるもの、自らの力で切り開いてこそだ!なーんて
理想のひとつやふたつでも胸に抱きそうな勢いです。
そして、言葉の壁。
いままで優秀だとされていた人でも、
言葉の壁の前には、いきなり能力を30%減にされたようなもの。
手足を縛られて競争に出るようなもの。
その悔しい思いや、もどかしさが、
より一層彼らをかきたてる。
負けるもんか、なにくそ、俺だって。
そんな海外で戦っている男性にとって、
日本で待ってる彼女って、何か。
彼女=日本。
安全な小さな囲いの中の、遠い存在。天国の中でひらひら飛んでる天使?ちょうちょ?
そこがすばらしい故郷だとはわかってる。
もちろん帰ればほっとする。
でも、海外で必死に戦っている、その瞬間は、
そこのことをまったく考えたくない。
だって、考えれば弱くなる気がするから。
俺はそんな弱虫じゃない、
俺は戦っている、
俺は日本で安穏と暮らしてるやつらとはちがうんだ。
そんな風に、自分を駆り立てて、
ありとあらゆるストレス、孤独、もどかしさと戦ってるんじゃないかなぁ。
もちろん、日本にいる人が本当に安穏としてるわけじゃないよ。
ただ、海外にいると、そんな風に
自分を正当化しないとやってけない気分になるってこと。
不思議と、どんなに日本が不況でやばいって聞いてても、
日本の様子を外から見ると、
すごく安定してて安全で、守られてる感じがするんです。
たぶん、自分の故郷だからで、
同じ言葉を話して、
みんな分かってくれる場所だからです。
で、
そんな彼女からの定期便、
やさしいメール、
電話、
そんなものが、
殺伐とした、刺激の中で、
「俺ってがんばってる!」「俺ってかっこいい!」と興奮気味の(笑)
戦う日本人にとってどう見えるか。
もちろん、うれしいと思います。
ほっと一息つける瞬間だと思います。
でも、それだけ、なんだよね。きっと。
あまり毎日来られても、
なんだか日本に気持ちを引きずりもどされるみたいで、
なんだか自分が甘ちゃんな気がして、
突っぱねたくなる。
生きるか死ぬかの戦場に携帯電話で電話かけられて、
「隣の猫が風邪引いて」なんて話される気分ってんでしょうか。
「それどこじゃねーよ!!」って思わず冷たくつきはなしてしまいそうです。
ま、要するに、
男ってのはそもそも仕事の最中は恋愛のことなんか考えられない、
という基本習性に加え、
言葉の分だけ、日本人という性格だけ、不利である、
という「手負いの虎」状態、
さらには、
「海外で俺は一人で戦っている」というへんなロマン、
が加わって、
海外で働いてる最中の男は、
なんかへんな極限モードに入ってる、と
想像していただくのがいいと思います。
この辺、
いっしょに海外に渡ってきてる奥さんとかいると、
まったくちがうんだよね。
助け合って、すごく仲良くなったりできるから。
でも彼女の場合は、ついてくわけに行かないもんね。
(;´Д`)
で、
そんなおかしな海外モードの男にどう対応すべきか、
ですが。
私の勝手な意見ではあるんだけど。
基本はほっておく、
どーせ毎日戦ってるんだから、
と大きく構える。
具体的には、
日本にいるときよりは
がたっと頻度を減らして、メール電話をするようにする。
週に1度で十分です。
アメリカに関して言えば、
text(携帯メール)は、用件のみ。
どうでもいい会話では一切使いませんでした。
こっちをねらってるような男子でも、
飲み会のあとのお伺いメール、
デートの誘いメール以外、
一切なし。
それに慣れちゃうと、
日本に帰って来て、
なんと携帯メールの多いこと!と驚きます。
だから、海外にいる男性には、
メールで近況伺いをするのをたまにやって、
週に一度、もしくは2週に一度電話をかけるくらいで、
十分つなげると思います。
寂しいとか、会いたい、とかはないほうがいいと思います。
相手の様子を聞くメールが一番、かな。
何しろ、相手は
「俺は海外で戦っている(うっとり)」状態の男。
普段は英語でやりこめられてるけど、
日本の彼女にだけは、
「こんなにがんばってる俺」をアピールしたいはず。(爆)
だから、なるべく、こっちの近況なんかは置いといて、
相手の仕事の話や、相手が自慢できるようなことを聞いてあげるのがベスト。
そしてもちろん、褒めてあげること。
「すごいね!」って言ってあげること。
愚痴が来たら、
「それでもすごいよ!」「きっと次はうまく行くよ」と前向きに答えてあげること。です。
絶対に、こっちが寂しいだの、つらいだの、そういうことは言い出さないことです。
ただでさえ、海外から見た日本は「守られている安全圏」なわけで、
そんなところで守られているくせに甘えんな!って思われるのがオチです。
って書いててなんか自分がすごいヤな男になった気がしてきました。(;´Д`)
もちろん、あくまでも誇張してますけどね。
ただ、海外っていう、
想像を絶するストレス下の男子を、
少しでも想像してもらいたくて、
ちょっと大げさに書いてみました。
いや実際。
女の子は、海外でモテるから全然いいけど。
男子は大変です。
押しが強くて、英語がぺらぺらな、議論大好きな欧米人とか相手に、
明らかに馬鹿にされながら、
空気を思わず読んじゃうおとなしい農耕民族・日本人が一生懸命立ち向かうんですから。
基本は、不利です。
海外で日本人がモテないのも道理です。
あまりに欧米人は、大人で、
日本人は子供に見える。
(見た目も若く見えるし)
それは、
同じ言葉、同じメンタリティ、何も言わなくてもわかってもらえるという期待の中で、闘争心のような部分がスポイルされちゃうからじゃないな。
女性に対する身の振り方も
まーったくちがう。
日本男子みたいに受身で、なーんもしないで、
それでも女子にあれこれ気遣ってもらえるなんて、
海外じゃありえないよなーーーって初めて気づきました。(爆)
日本男子、いい目見すぎ!
それくらい、
海外の男子は、女子に対してあれこれサービス、
一生懸命アプローチ、
はっきり「美しい」「かわいい」「すばらしい」と褒めまくる。
「Hしてくれなきゃイヤ!」と駄々こねる。(めんどくさいけどある意味分かりやすくてかわいい)
その一生懸命さがね、
日本男子にはないよね。
おっと、そういう話じゃなくて。
(;´Д`)
とにかく、海外に出ると、
日本男子、大変だよ。
私も向こうで、某有名企業・ハンサム・独身日本男子に会いましたが、
「モテない」と吐き捨ててました。
「日本ではものすごーーーーくモテるんでしょうね?」ってつい言ってしまってから、
やべ、これってアメリカではモテないって言ってるようなもんだった!って反省しました。(ごめんね)
とまぁ、そういう自己の存在意義についても悩んじゃうくらいの状態なので、
こっちで待ってる身としては、
天国の天使になった気分で、
せめて美しくやさしく、帰ってきたときだけサービスして、
また帰って来るまで最低限のつなぎかたでほっておく、というのがベストかな?
と思います。
ちなみに、
いずれ海外にいっしょに連れていきたい!と思わせるために、
料理の腕を磨く、語学を身につける、
くらいはやっておいても損はないでしょうね。
料理は、向こうで、おいしい日本料理を作ってくれるってことを期待させるためです。
私自身、
向こうではよく在米日本人の男子に、「料理できる?へ~いいね~」って言われました。
ちなみに、彼らの口癖は、
「やっぱり、長く住むほどに日本人の女の子がいい!!!」です。
もしも海外移住をたくらむ女子がいましたら、
駐在さんだけでなく、現地に住んで長い日本男性にも目をむけてあげてくださいね。(;´Д`)
って何の話だこれ。
本日は、あまり一般性のない話で失礼しました。