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彼氏がうつ病に・・・

 いつも部室で私の代わりにコメントをくださってるクローバーさんからのリクエストなので、
なんとしてでも書かなくては!ということで。
(;´Д`)
私はまったく専門ではないし、
うまく書けるか分からないのですが。
(たぶん私よりもっとよく分かってる方がいっぱいいるはずですが)
うつ病は、いまものすごい数に上るようですね。
うちの会社でも普通にいっぱい、
うつ病と診断され、薬を処方されている人がいます。
何を隠そう私のとても近い友達も、昔はうつ病に苦しんでいました。
仲よしの先輩がうつ病で入院したり、
はたまた別の男性が目の前でぽろぽろと泣きだしたり、
ひどいときは、ある日突然自ら命を断ってしまったこともありました。
うつ病は、その本人だけではなく、
その人を愛する、支える人をも、どん底に引きずりこんでしまうことがあります。
うつ病で離婚した人。
旦那様のうつ病で苦しんで、自らもうつ一歩手前になってしまった人。
そして、自殺を食い止められずに今でも苦しんでいる人たち。
うつ病は、とても深刻な病気ですが、
かといって、
軽度な場合、あまりに周りが過剰反応したばっかりに、
社会的立場を失い、生きがいを失い、それが余計うつの悪化になってしまうこともあると思います。
たとえば、
うつだから、と周り中が気を使い、
仕事を軽くし、というか仕事をすべてなくし、
「ただ好きなことやってていいよ」といわれたうつ病の人は、
かえってそれが、「自分は必要とされていない」というむなしさを生んでしまい、
最悪の結果を招いてしまいました。
社会的な問題でうつ病になっているのに、
同じその社会によって、より修復がきかないほど傷ついてしまう、
そういう可能性もあるのです。
でも私もそうですが、
うつ病の人の気持ちは、とても特殊です。
我々の常識とは違った部分も多いようです。
たとえば、私も昔は、何も知らず、うつ病の友人に、
「がんばれ」とか、「すぐよくなるよ」と言ってしまっていました。_| ̄|○
でも、それはうつ病の人にとってはNGワード。
むしろ彼らを、追いつめ、焦らせる言葉だったのです。
本当は、
「今はちょっと心が風邪ひいてるんだね。」「大丈夫だよ」「そのままでもいいんだから」
と言うのがいいらしいです。
要するに、彼らを追い詰めないように、
そのままの姿で肯定し、
そしてなおかつ彼らを孤立させないこと。
それが大事なのだと思うのです。
それでも、うつ病の人を実際目の当たりにすると、
どんな人でもショックを受けると思います。
あまりに、自分の知っているその人とは違うからです。
その悲しみに、そのショックに、
落ち込んでしまい、
引きずり込まれてしまうひとがいます。
もしくは、うつ病のひとの、「お前のせいだ」というような言葉に影響され、
自分を責めるようになってしまうこともあるようです。
私から言えるのは、
それを一番避けてほしい、と言うことです。
恋愛に関して私が昔からよく言うことがあります。
それは、
「人間ひとりの心を変えることは、誰にもできない。本人以外には」
そして、同じように、男性が救われるためには、
我々は何一つできないのです。
彼が自分で、這い上がるほかは。
それを見守ることしか、我々にはできない。
そして、
彼がもしも自力で這い上がれないのであれば、
それを自分のせいだと思ってはダメです。
なぜなら、
男は、もともと自分の力でしか救われないから。
自分の力でしか立ち上がれないから。
それは、
あなたの、せいではない。
昔、私も、生涯の夢を失い、退路を断たれて落ち込んだ彼を慰めようと、
あれやこれや前向きな言葉を言っては、
彼に拒絶されたことがありました。
そのときの無力感たらなかった。
でも今なら分かるんです。
彼女の助言ごときで、
変わるような男はいない。
男は、自分の力で這い出してこそ、救われるんだと。
女に助けてもらわないとだめだなんて男はいないんだって。
だったら我々はどうすればいいのか。
簡単です。
信じて、心を確かに、待つことです。
彼が自力で這い上がることを、信じるんです。
彼は負けない。
彼はきっと立ち上がる、そう信じることです。
彼は、子供ではありません。
彼は、病人でもけが人でもありません。
だから、過度に過保護になって、あれやこれや世話を焼くことはないのです。
それはへたすれば彼を追い詰めることになるでしょう。
彼のプライドを傷つけたり、
彼が彼自身にいら立つ原因にもなるでしょう。
大事なのは、彼を信じて、彼を見守ることではないかと思うのです。
そこで大事なのは、
彼と一緒に落ちないこと。
彼と一緒に自分までうつっぽくなったり、笑わなくなったりする女性は多いと思います。
彼にびくびくしたり、腫れものに触るようにすることもあるでしょう。
でも、そういう態度が余計、彼を深みに誘ってしまうかもしれません。
うつ病の彼氏を持ってる方に言いたいのは、
どうか自分と彼氏を別の人間として切り離して考えてください、ということです。
彼がうつ病なのは、あなたのせいではありません。
そして、彼がうつ病から抜け出せないのも、あなたのせいではない。
そして、
逆に、
あなたが不幸なのは、彼がうつ病だからではない。
あなたは心のどこかで、
「彼氏がうつ病になってしまった私は不幸だ」と思ってませんか?
もしちらりとでもそう思っているなら、彼とはお別れしたほうがいいと思います。
なぜなら、
彼にはそんな他人の不幸まで背負う余裕はないからです。
彼は、今自分と戦うことで精いっぱいです。
彼は、もともとの彼とは別人です。
あなたにやさしくしてくれた、
あなたを愛していた彼ではありません。
そんな彼に、
いま自分のことを考えてほしいと思うのは、
酷なこと。
だったら、いっそ離れたほうがいいと思うのです。
男性は、時に、好きな人に、
弱った自分を見せたくないという衝動に駆られます。
長くつきあって信頼関係があれば、
素の自分をみせるでしょうが、
若い時分は無理だと思います。
好きならば好きなほど、
弱った自分は見せたくない、
それが男子です。
だとすれば、
うつ病と戦い、
ふがいない自分にいらだったりするかもしれない彼は、
彼女とは逢いたくないはずです。
女性はつねに、大いなる母性愛で彼氏を包もうとします。
彼の世話を焼くことで
自分の愛情の証を得ようとします。
だけどね。
ときにその愛情は、
彼を追い詰め、彼を苦しめることにもなりかねない。
たとえばうつ病の場合。
自分で手いっぱいな状況で、
何もやる気が起こらない、何を見てもネガになってしまう状態で、
彼女にまで手は回りません。
うつ病は、一般に、潔癖症で責任感が強く、完ぺき主義の人がなりやすいと言います。
だとすれば、余計、
彼女のかなしげな顔をみるたびに彼は自分をせめてしまうかもしれないです。
ではどうすればいいのか。
正直、うつ病は、治るかどうか、
それがいつくるかどうかは、ケースバイケース。
仕事を変えたことで治った人もいるし、
自力で克服した人もいます。
離婚することで克服した人もいます。
そればっかりは分かりません。
でも、彼を支えようと思うなら、
まずは自分が彼のうつに引き込まれないこと。
彼のうつと自分は関係ない、と思うこと。
きっちり線を引いて、自分だけは気丈でいることです。
難しいとは思いますが、
自分だけは、絶対的な幸福感の中にいてください。
彼がいつでも、戻って来たくなるような。
自分だけで完結している幸福感です。
彼を頼らないでください。
彼の不幸に呼びこまれ、
彼の不幸を補完することに自分の存在意義を見出さないでください。
それは、大変迷惑な、
依存心です。
そうではなく、
自分は自分だけで、幸福でいること。
うつに引き込まれない、ぶれのない、
しっかりとした自分であること。
それこそが、
彼を見守る絶対条件だと思います。
その自信がないのなら、
彼からは離れたほうがいいのではないでしょうか。
彼を見て、あれやこれや不安になって、
周りをうろうろし、悲しんだり重苦しい顔を見せるくらいなら、
いっそそばにいないほうがいいと思う。
なぜなら、
彼は、そんなあなたを見て、
余計責任を感じ、追いつめられてしまうから。
私が昔言われたことですが、
「もしもうつ病の人がいて、自殺の恐れがありそうなら、
その人にはこう言いなさい。
『もしも死のうと思ったら、死ぬ前に私に電話して。』」
なぜなら。
うつ病になる人は責任感が強いので、
約束したことは守らずにはいられないそうです。
だから、死ぬ前に本当に電話をかけなくては!と思ってかけてくるそうです。
そして、その電話を取れれば、その気持ちを変えさせられる可能性ができる、ということです。
とはいえ、
うつ病の人の目に見える世界は、
私にも分かりません。
どんな地獄が見えているのか、分かりません。
私の目の前で、友達が、
薬を減らすために、苦しんでいる姿や、
抗うつ剤の作用で企画ができなくなって、苦しんでいる人、
まったく別人のうようになってしまった先輩もたくさん見て来ました。
でも、
どんな風に彼らが感じ、
どんな風に苦しんでいるのか、
分からないのです。
でもだからと言って、
分かりたい、分け合わなければならないとは、思いません。
彼らがそのままでも、戻ってきても、
変わらずに、友達でいること、
そのままで受け入れること、
それだけが私の出来ること。
彼、彼女の苦しみは、
彼らのものであって、
私にはわからない。
だからこそ、
戦っている彼らを見守り、
その勇気を心の中で応援しよう、と思います。
変わらないでいること。
自分だけは、変わらずに。
それが正しい方法かは、
私は専門家でないので、分かりません。
もっと身近な人が苦しんで、もっともっと思うところのある人もいるかもしれません。
ただ、
一つ言えることは、
うつであろうとなかろうと。
誰かを自分の力で救おうとは思わないこと。
そんな力は誰にもないんです。
買いかぶってはだめです。
自分を救うのは自分しかいません。
それに気づくのも、自分自身。
冷たいように聞こえるかもしれないけど、
それが真実だと思うのです。
だからこそ、
まずは自分が幸せであることです。
彼がうつ病であろうがなかろうが、
影響されずに幸せでいることです。
そのうえで、彼を愛してあげてください。
彼を、無償の愛で、見守ってあげてください。
何もせず、ただ同じように愛している、信じていればいいのです。
何かを今すぐ変えようと、改善しようとするのは、他人のエゴです。
あなたの都合です。
悪化するかしないかを握っているのは本人です。
何をアドバイスしようと、
職場に電話しようと、
変わることなどありません。
彼とは別の人間。
あなたではない。
思いあがってはいけません。
変えられるのは本人だけ。
そこから這い出すのも、本人だけ。
もしも自分の手に余るなら、
まずはそこから離れて、
自分を立て直すこと。
それは決して卑怯でもなんでもないと思います。
そして、分からなくなったら、
まずは専門家の意見に頼ることをおススメします。
決して、
いっしょに落ちて行かないように。
そんなこと、彼は望んでいませんよ。