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出会いに感謝すること

去年の年末、ネパールの山中で1人ハイキング中に足をひねって負傷して。
その時、ホテルの従業員や、ほかのお客さん仲間から、
すごく心配されたのと、たくさんの、ありがたい言葉をもらった。
そのひとつが、
「人生には友達が必要だ」
というもので。(;´Д`)
聞いた時は思わず苦笑した。
「いや、別に東京に帰ればいっぱい友達いるし」
って。
でも、そのまま足を上げて湖とヒマラヤを見ながらぼけーっとしてる間、
その言葉が不思議と頭に浮かんだ。
たしかに、友達はたくさんいる、
だけど、その友達にさえ、
仕事が忙しいとか、1人でいたいとか、そういう軟弱な理由で
ちゃんと向き合ってないな、と思った。
人生には、ともに生きる、ともに旅する友が必要なんだ。
私は、いつの間に、
自分ひとりでも充足しているような気になっていた。
それは間違いで、
こうして、怪我をして、身動き取れないとき、
周りの人たちが心を砕いてくれなければ、私は前にも後ろにも進めない。
こんなにも心細くないのは、
そばにいて、あれやこれや、暖かい言葉をかけてくれる人がいるからだ。
私は、1人で生きてるわけではない。
それどころか、
こんなにも、人の手に頼ることで救われている。
そんな風に、
思った。
その時、
これからは、もっと友達と、いろんな人と、
深く知りあおうと心に決めた。
恋愛なんかどうでもいいから、
まずは人として。友達ともっと深く知りあおう、と思った。
本当に、
あの時、
すべての執着、恋をしなければならないという思い込みも、
少し好きだった人への未練も、
風に飛ばされるように消えてしまって、
あるのは、
自分の生きていく道をどうするかということ。
自分はいかに生きていきたいのか、というシンプルな問い。
それだけだった。
同時に、思ったんだ。
いかに、この数年間、
恋愛というメガネでしか男性を見ていなかったか。
どれだけ、「たった一人の人」を見つけなければならない、という課題に、
自分自身が苦しんできたか。
執着がなくなることは、
目が開かれるということで、
自分が自由になること。
思いにとらわれることなく、
心のままに、人と接することができること。
そうして見れば、
私はいかに、出会いに恵まれてるんだろうって思った。
小さな出会いが、たくさんの出会いにつながって、
いつも、さびしくなく、笑っていることができる。
仕事でも、友達のつながりでも、趣味でも、旅先でも。
出会いは、不思議で、
ひとつでも、要素が欠けていれば、
決して出会うことがなかった、そんな人もいる。
出会いに、感謝すること、
私がいま、つくずく大事だと感じてること。
感謝するから、たくさんの出会いがやってくるんだと。
奇跡のように、
出会うはずのなかった人生のレールが、
ふれあって、反応するんだと。
出会いがないよ~とぼやくのは、
自分の勝手に思い描く、「理想の」出会いがないだけで。
それが本当の「理想の出会い」かどうかもわからないんだよね。
一見理想的でないものが、
本当に望んでいた出会いだったのかもしれない。
・・・・今は、こんなことしか書けませんが。
でも、私はいま、
すべての私の人生の上に起きる偶然に感謝したい。
この先どうなるかも、まったく未知数。
でも、少なくとも今は、
心から、幸せです。
いつも応援してくれてる皆さんに、
友達に、
そして、まだ始まったばかりの彼氏に。
心からのハグを。
出会ってくれて、本当に、ありがとう。