こんにちは!
今日は、たくさん頂いているメッセージでの恋愛相談のうち、
ふと気になったことから書きます。
とあるご相談の中にあったのですが。
彼に依存していることは自覚している。
彼とは一回別れたけど、沈黙を経て復縁。
でも、小さな嘘に気付いてしまって、信用できなくて辛い。
という内容のものですが。
何が気になったかというと、
ご相談の全編に存在する、
「耐えている」という発想について。
見過ごせない嘘をつかれても耐えている私。
出張先から連絡をもらえなくても耐えている私。
自分の満足いく愛情表現をしてもらえなくて耐えている私。
その、ひとつひとつが、自分にとっては大問題で、
ものすごく頭を占めている。
でも、実は客観的にみると、
そんなに被害妄想にかられるような内容とは思えない。
つまりです。
人間て、同じ事柄が起こっても、
気にする時は気になるし、
耐えなきゃと思えば、耐えることになる。
でも、そもそも他の人だったら気にならなくて、
まったく耐える必要がないことである場合もある。
よく私が実際に友達に恋愛相談されて、
こまこまと気になることを言いたてるから、
一笑に付して、
「そんなの男だったら当たり前だし、誰だってすることだよ。
愛情の有無とは関係ないよ」と言うだけで、
さっぱり気にならなくなって、
その後彼との関係が改善したりすることが少なくありません。
別に彼が何か変わったわけではなくね。
ってことは、
恋愛ってのは、思いこみの仕方ひとつで、
うまく行ってないと思いこんでたものも、
実はうまく行ってたりするし、
こっちの気の持ちようだけで、
余裕ができて、うまく行くこともあるんです。
相談者さん自身よくお分かりのように、
恋愛に依存していると、
どうしても相手の自分とのかかわり部分だけをクローズアップして
単体で判断しようとし出します。
そして、自分に誠実でないと思いこんでしまいます。
でも、実際の人間と言うのは、
恋愛関係だけで成立してるわけではなく、
もっといろいろな人間関係や事柄とのかかわりでできています。
だから、自分とのかかわりだけで
あれこれ相手を責めたり、
相手に要求すると、
相手は疲れてしまうし、ウンザリしちゃうんです。
よく私が思うことですが。
恋愛においては、自分が主人公になりがちですが、
他人は誰も、
自分と言う物語の相手役やわき役ではないんです。
その人の人生の主人公なんです。
だから、自分中心のものの見方をしている限り、
決して彼の立場に立ったものの見方はできないし、
その想いを思いやることはできない。
たとえば、自分が「耐えている」という発想は、
とても自分本位な感じ方なんですね。
自分の思い通りに振舞ってくれない、
自分のために動いてくれない彼に、
自分は我慢している、という風にそもそも思ってしまっているということだから。
もしも、相手には相手の人生があり、
相手の人生の中心にいるんだということが分かっていれば、
彼が自分のためだけに行動するわけがないことは、
そもそも自明のことです。
もしも彼が他人である自分のために何かしてくれるとしたら、
彼がそうしたいから、という状況以外はあり得ない。
そうさせるだけ、自分が彼から愛されているのか。
彼に愛させるような何かを自分が持っているのか、
その愛情に返せるだけの何かを持っているのか、という話なんです。
自分以外の誰かの行動に対して、
「耐えている」という発想は、
恋愛関係においては決して健全ではないです。
それは、相手が改善してくれることを望んでいるから。
そうではなくて、
相手が相手らしく自由に振舞った時に、
自分も横にいて、何の我慢もなく、自然にいられるか。
相手の自然な姿に自分もくつろいでいられるか。
それが大事なんですよね。
相談者さんの書かれていた「嘘」は、
第三者から見ると、まったく無害な、何も責められるべきことのない
彼の自由の範囲内の嘘です。だって、あなたには何の損害も与えてないんですから。
それくらいの嘘くらいつけないのであれば、
なんて息苦しいんでしょう?
そして、結婚というのは、生活していくというのは、
そういうどうでもいい些細な嘘やごまかしを、
見て見ぬふりすることでもあります。
男ですから、たまには見栄を張ることもあるでしょうし、
彼女や奥さんでも詮索されたくない、自分だけの時間も必要です。
そういうところの、プライベートゾーンのあいまいさを、
いちいち問いただし、糾弾し、
すべてを日の下にさらせと迫るのは、
いくらパートナーでも傲慢な行為じゃないですか?
私も、たまに、旦那がどうでもいいことで
自分の非をごまかすのを目撃しますが、(笑)
別に浮気してるわけでもなし、
あえて気づかぬふりをすることがありますよ。
そんなことで神経質になっていては、
生活していくのに、すり減ってしょうがないですよ。
男にとって、理想の女性、結婚したい女性と言うのは、
おおらかで、
自分のすべてをありのままに受け止めてくれる
懐の大きい女性です。
最近子どもがいるのでよく分かりますが、
母親と言うのは、子どもがどんなに欠点があっても、
その欠点ごと抱きしめるようにまるごと愛するものですが、
男が求めているのは、そういう、母親的な愛情なんだなーと思います。
いちいち、細かいことで傷つかれたり、
疑われたり、耐えられたりするのでは、
男性は心からくつろげないんではないかな。
大事なのは、頭で考えて、
「こうならなくちゃ、こうあるべき」とがんばることではなく、
心の底からそう思えること。
我慢している、耐えている、と思ってしまう時点でまだまだ、
自分は被害者だという意識があるんだと思うんです。
一度考えてほしいのは、
相手は自分のために生きているのではないということ。
そして、結婚とは、
誰かが誰かのために人生を捧げることではなくて。
それぞれの人生の主人公である二人が、
ともにいることで、より豊かに、
より助け合って行ける状態にあることなんです。
もしも彼に対してつらい、苦しいことが多いのなら。
それは耐えている自分の発想のせいだと気づいてください。
そして、この世には、
耐えなくても、何の努力もしなくても、
相手のそのままを愛せる人がいるということ。
そのためには、自分も、自分の人生を一人で切り開いていく勇気を持つことが大事だと、
気づいてください。
恋愛も結婚も、育児だって。
誰かに幸せにしてもらうためにするんじゃない。
自分で自分を幸せにするためにするんです。