子どもが生まれて変わったこと。
実は私、
結婚する前の30代後半、あることに悩んでたのね。
それが、
あんま大きな声では言えない&男性には言いづらいことなんだけど、(笑)
若い女子に憎しみに近い感情を抱いてしまう
ってこと。
憎しみって書くとなんか物騒ですが、
まさにそんな感じ。
イラっと来る、むかむかする、もやもやする、チリチリする。
とにかくネガティブで暴力的な感情。
別に、全女子に向くわけではないんです。
ただ、ある特定のシチュエーションで「来る」。
たとえば、若い女の後輩が、若い子にありがちな無邪気な態度で、
目上のおじさんとかにタメ口きいたり、
冗談で突っ込み入れたりする。
それがダメ。
もうイラっとして、
「女の子だからってそういう態度なに?」って目くじら立てちゃう。
もしくは、若い後輩が、男子連中と戯れてて、
「こんどあそこ行こうよぅ」とか甘えてる。
それだけでまた、もやっとして、
「何そんな学生気分で・・」って思う。
大したことじゃない、
昔はまったく気にならなかったし、
それどころか、どう考えても自分だって若いころはやってただろ!って突っ込み入れたくなる、そんな、若さがキラキラした言動行動が、
なぜかまぶしすぎて、イライラして。
ついつい苦言のひとつも言いたくなったり、
時には叱ってしまったり。
そのたびに、自分で自分の中のこのイライラの根源が、
きっと「若さ」と「女子」という二点の合わさる部分にあることは分かっていて。
それを許容できない自分、
イライラしている自分がまた、情けなく、嫌で嫌で、
今度はそっちでどんより落ち込んだりした。
ある時はセラピーにかかって、
自分の中の、この若い女子に対する不条理な苛立ちを
いかに克服したらいいか相談したりもした。
それくらい、
自分でも、嫌だったんです。
こんな感情を抱く自分。
その感情を消すことができず、
自分をかえって傷つけていることが。
だって、まるでそれって、
私が一番避けたかった、
「お局さま」そのものじゃない?!
若い娘と見ると意地悪する、ひがみ根性の、独身BBAって感じじゃん?!
ぎゃーーーーっ!ですよ。_| ̄|○
私はね、自分だけはそういうのになりたくなかったわけ。
ぜったいにぜったい、そんな醜い女にはなりたくなかったの。
ひがんでるなんて思われたら死んじゃう。
そんなみっともない女になるために
年月を経て来たわけじゃない。
仕事上では優秀でかつ周囲にも尊敬されて、
愛される、カッコイイ先輩になりたかった。
のに、実態は、
若い女子にイライラする自分を抑えることで精いっぱいの、
なんとみっともないアラフォー女!
そういやそのころトライしてたセドナメソッドは、
その、若い女子へのネガティブな感情をなんとか自分から追い出したくてやってたんでした。
そのころから分かってた。
自分がどうして若い女子の行動言動にいらつくのか。
おそらくは、私はそのころ、
女性が子どもを作る年齢ギリギリいっぱいに近づいていて。
生物的に見ると、
周りの若い女子は、いるだけで、自分が子どもを作る上での障害だったんだね。
だから、無条件に排除したくなる。
女子が男に媚びるような態度を見るとイライラするのは、
本能のなせる技だと思うんだ。
自分がまだ若いうちは気にならない。
それは、相手と同じ位自分にもチャンスがあったから。
でも40も近づいて
限りなく可能性も機会も閉ざされてくると、
周りの女子をはったおしてでも自分が機会を得なくてはならない、
そうでなければもう子どもを産むチャンスはないんだと、
生物的本能で、感じていたんだと。
だから、どうしようもなく、
若い女子にイライラして、
その存在を自分の近くから排除したくなってたんじゃないかな~と。
だから、イライラするのはある意味しょうがないし、
自分がまだ女だっていう、
子どもを産める身体だってことの証明だったのかもしれないなと。
その証拠に。
子どもができてから、
このイライラ、嘘のように消え去りました。(爆)
若い女子に対する憎しみ、完全にゼロです。
それどころか、
自分の子どもが娘なのもあるかもしれないけど、
世の自分より若い女子全般に対して、
なんとも言えない強い愛情を感じるようになっちゃったのです!
なんだこれ。真逆じゃん。(爆)
もうね、ドラマとか見るでしょ。
若い子生意気な20くらいの女の子見ると、
昔はきっと「生意気ムカつく~」と思ってたと思うのに、
いまでは、
キューンと切なくて、いとおしくて、抱きしめたくなっちゃう。
完全母目線。
お店でお菓子がほしくて駄々こねてひっくり返って泣く女の子も、抱きしめたくなる。
ランドセル並べて歩く女子小学生のほっそい足見ても、キュン。
もうおかしな状態ですわ。
なもんで、
子ども産む前に、イライラしてた後輩たちにしても、
今ではなんだかすっかり「あーかわいいねえ」みたいになってて、
完全に憎しみが抜けました。
毒気抜けた抜けた。
いや~あんなに悩んでたのがなんだったのかっていう位。
子ども産むと身体の中の悪いとこもいっしょに出て行くと言いますが、
心の毒素もいっしょに出てちゃったみたいね。
ホントに、娘さまさまです。
(;´Д`)
でも、つくずく思うのは、
人間と言うのは、動物なんですよね。
女ってのは、動物なんです。
子ども産み育てるっていうプリセットされた目的に向かって、
身体も心も支配された存在だってことです。
そのために毎月生理が来て、準備して、
ホルモンが作動して、行動言動を決めてるんですから。
なんかこう、人間が理性だ良心だと、
あらゆることをコントロールしようともがけばもがくほどに。
この本能に深く刻まれた自分の中の
動物性に立ち帰るというか。
どうにもできない衝動は、
ほとんど、この本能のなせる技だったりするものだから。
時には、得体のしれない憎しみも、
それを抱いた自分を責めるのでなしに、
その背景を理解して、自分を許してあげることもありなのかも、と。
それから、
子どもなんかいらないっていう夫婦が増えてる昨今ですが、
私個人の意見では、
自分が偏屈なお局様にならなくて済んだのは、
すべて娘のおかげなので、
人間性を変えてくれるありがたいものとしての子どもっていうのも、
もっと世間さまは知ってた方がいいんでは?と思う最近です。
手がかかる、金がかかるけど、
それに比することができないくらいのたくさんのものを
子どもはくれるんですぜ~