昨日アップした記事にいただいたコメントで、なるほどそういう見方もあるねと思ったので、
つづけて書きます。
つい相手に厳しくなってしまう。
おおらかでいたいけれど、
だまされたくはない。
そうですね、確かに、
大きく構えて、嘘を見逃しているうちに、
足元見られて浮気されたら元も子もないですよね。笑
その気持ちは分かる。
私も、一時期すごく疑心暗鬼になってて、
「この人はただ遊び相手がいればいいだけの人?」「恋をゲームだと思ってない?」と
ものすごく勘ぐって、クタクタになってたことがありました。
でも、そういう時って、あとから思えば、
こっちがものすごく値踏みして意地悪に見ているのが相手にも伝わってて。
相手からも、値踏みされてたんじゃないかなーと。
恋は、つねに、合わせ鏡になっていて。
自分が思うように、相手にも返される。
こっちが疑ってかかれば、
相手は心を閉ざすし、
こっちが心をオープンにしていると、
向こうも正直になってくれる。
相手を人として、信じられるかどうか。
それは、付き合う上で大事なことだと思っていて。
恋愛以外のあらゆる場面でのその人を、
人として許容できるかできないか。
たとえば、自分にはいくらやさしくても、
お店の店員さんに横柄な人は、私は信用しない。
元カノの悪口を言ったり、
だまされたとかそういうことを言う人も、信用しない。
人を平気で傷つける人、(物理的にも精神的にも)
人をだますために嘘をつく人、
自分の利益のために他人を蹴落としたり、利用することをなんとも思わない人、
卑屈な人、他人に恨みを抱く人、誰かのせいにして自分を振り返らない人、
そういう人は、どんなにスペックがよくて
外見は素敵で、
私に親切だったとしても、
そもそも好きにならないです。
人間として、相手がチャーミングで、信用できて、
多少の欠点はあるけど、
許容できる範囲だったら、
その人を人として信用する。
心を預けてみる。
だまされてもいい、いったん、信じてみる。
そういう気概がないと、
本当の心の交流って出来ない気がして。
自分だけはだまされまいと、
心にガードをかけて、
少し引いたところから相手の動向を窺ったりとか、
相手の出方を見て、
行動を精査してから好きになるか判断しようとか、
ついしがちなことだけど、
それをやると絶対に相手に敬遠される。
相手も、ガードをかけてこっちに対するから、
本当のところは見えない。
いいところも、ダメなところも。
恋愛って、ある種、正面勝負っていうか。
決してシュミレーションは効かないって言うか。
いったん相手を信じて飛び込んでみるしかない部分がある。
もちろん、最悪の場合は、だまされるでしょうね。
でも、それすら、ひとつの大事な経験になる。
私の若いころの話です。
すごく好きな人がいて、
まだ何もテクニックなど持たない幼い私は、
彼との距離が縮まって、彼が自分を好きっぽい行動に出てきたので
有頂天になって浮かれてた。
いざ付き合うかどうかっていう段になって、
彼が白状したのね。
実は、そんなに私と付き合うつもりはなかった。
ホントは元カノのことがまだ好きで、
他の子は遊びのつもりだったと。
でも、私があんまり大真面目に彼を好きで、
彼が私を好きだと信じ切ってるのを見て、
さすがにまずいなと思ったと。
この子をだますのは忍びない、と思って、
ホントのことを言おうと決意したらしいのね。
まーショックでショックで、泣きましたよ(;´Д`)
その後、結局彼と正式に付き合うことにしたけど、
うまく行かなくて、ドロドロぐちゃぐちゃの末別れちゃったんだけど。
でもいい勉強になった。
というのも、だまされた!自分がバカだった!と思ったからじゃないよ。
むしろ逆で、
自分がバカ無邪気に相手を信じて飛び込んで行ったから、
彼はそこまで誠意を見せてくれたんだってこと。
だから、私はだまされたとは思ってない。
そのあとも、
私を好きなのかな~という熱烈な行動に出ている男子が、
いい感じになったとたん引いちゃって、
「どうして?!あの行動はなんだったの?」と思った時も、
一時だけの恋で終わってしまった、
情熱的な彼がいた時も、
だまされたとは露ほども思ってないです。
実際、そういう意味ではだまされてないし。
だますってのは、
そもそも目的がお金だった、とか、
ほかに彼女がいるのにだまってた、とか、
付き合う気がないのに、付き合おうって言ってたとか、
そういうことでしょ。
そういう人として最低なことをする人って言うのは、
絶対にボロが出てるもんだから、
好きになる前に気づくもんですよ。
そういうそもそもが悪な男には引っかからないようにしたいけど、
普通は、別に、
だますつもりなんかないし、
振りまわすつもりもなかった男子がほとんど。
単に気が変わっただけ。
そういう場合は、別に、だますだまされるは関係ないと思うのね。
気が変わっただけなんだから。
付き合ってから気が変わったり、
結婚してから気が変わったりしたら困ったもんだけど、
そうでなく、付き合う前とかだったら、もう仕方ない。
そんなのよくある話。
いちいち、「だまされるんじゃないか」ってかまえていられないレベル。
だからね、
そういうただの気が変わっただけの男を、
こっちもそんなに長々引っ張らなきゃいいんだし、
そもそも傷つかなきゃいいんです。
(って言っても傷つくのは分かるけど)
ただ、たった一人の男に選ばれなかっただけで、
人間すべてを否定された気になって、
恋にガチガチに警戒心を持つのは、
あまりにもったいない話だと思うの。
私なんか、何回失恋したら気が済むのってくらい
失恋してますよ。
ちょっといいなと思って、デートして、
いい雰囲気になったりいい関係になってから
さーっと引かれて退場されたケースを含めたら、
そりゃもう無数ですよ(何)
でも、そんなのね、私のことを何ひとつ阻害できないの。
私は、そんな細かい擦り傷くらいじゃ、
何ひとつ変わらないの。
彼らは、私を殺すことなんかできないの。
私の恋する気持ちを、殺すことなんかできないの。
だまされると思うと委縮するでしょ。
相手を疑いの目で見て、
細かいことも気になって、
神経質になるでしょ。
減点方式では人を好きになるのは難しい。
だって、人間なんて本来、
小ずるくて、弱くて、ダメな生き物なんだから。
自分だって、
振り返ってみれば、
小ずるくて、弱くて、ダメな生き物なんだから。
だまされたくないと思う人はこう思ってみてはどうでしょう?
相手を人として信じられるかどうか判別したら、
一度心を預けて、信じてみる。
悪意があってだまされる以外は、
基本、気が変わっただけで、だましてるわけじゃないんだから、
必要以上に傷つかない。ショックを受けないこと。
そもそも人として信じられないような人のことは、
好きにならない。
相手を信じられないなんて、
そんな不幸な恋愛はないですからね。
不幸な想いが恋だと思ってるなら、
その発想自体をチェンジするように、
たくさんの幸福な恋愛を見てみてください。
この世には、
普通に信じるに足る誠実な男性があふれていますよ。
もしも悪意のある男ばかりが寄ってくるとしたら、
そういう男性を心のそこでは求めてしまっているのかもしれないね。