私、いつの間にか、
へんなことをする癖がついてました。
「嫌い貯金」
な、なんですかそれは！
と自分に突っ込みいれたくなりますが、（;´Д｀）
昔は、好きな人は、「好き好き貯金」な人でした。
彼の欠点は見ないようにして、
好きだ！って思える部分を、せっせせっせと貯金して、
大事に集めて、うっとり見返して。
彼は完璧、彼は私の王子様（はぁと）って、
まるで自己暗示のように刷り込んで、夢中になってた。
そのほうが楽しいです。ハイ、その通り。
恋は盲目といいますが、
恋すると、盲目になりたがる、という方が正しいような。
盲目になって、夢中になって、
彼しか見えない自分になりたい。
彼を最高の男だと、思いたい。
でも穂運等は、
彼の嫌なところを見たくないのよね。
彼は違うんじゃないかって、自分の気持ちが冷めちゃうのが怖い。
本当は、彼を好きではないのかも、
そう思っちゃうのが怖い。
いつまでも、彼を好きでいたい。
彼で、もう、人生最後の恋にしたい。
この人が運命の人だと信じたい。
でもね。
好きだと思うほど、彼は特別だと思うほど。
こんな人もう他には現れないっ!!って思うほど、
恋は、切なく、苦しく、重く、息苦しいものになっていく。
焦燥が襲う。
メールが来ないだけで、会えないだけで。
あんなに素敵な完璧な王子様が、
他の女にほっとかれるはずないし。
彼がどこかへ行ってしまったらどうしよう。
その恐怖。
完璧だと思えば思うほど、
彼しかいないと思い込めば思い込むほど、
失う恐怖が心を縛る。
でも、この感情。
恐怖や、焦燥を、切なさと勘違いして、
ずぶずぶはまっていくのは得策ではないのです。
本当は、彼は、完璧な人間ではない。
最高の人間でもない。
あなたの運命の人でもないかもしれない。
大勢いる可能性の中のたった一人に過ぎない。
その発想をつねに持っていれば、
必ず軽やかでいられる。
だからね、
好きになったら、ぜんぶ好きで埋めないで、
「嫌い」も貯金していけばいいって思う。
「この人の、押し付けがましいところは嫌い」
「口うるさいところが嫌い」
「寝相が悪い」
「ものぐさだよね」
「愚痴多いしね」
「女々しいとこあるよね」
「家が汚いよね」
なんでもいい。
嫌いな部分をちゃーんと見ておく。
本気で別れたくなるような深刻なものから、
わりと軽くてどうでもいいものまで。
どんな人間でも、嫌いな部分のない他人なんていませんよね。
嫌いな部分も含めて、その人だから。
別に悪く考えろってことじゃなくて。
そうい欠点も含めて、
彼と向き合っていく。
そんでね、
何かあったときには、
欠点貯金を取り出して、
「こんな欠点もある彼だし。別にこの男に固執することないか」って
そんな風に思う。
そうすると、すーっと執着が軽くなって、楽になる。
「この男に否定されても、痛くもかゆくもない」
「この男に逃げられても、別に死ぬわけじゃない」
「この男と別れれば、こんな欠点からおさらばできる」
そんな風に、よいほうに考えていくきっかけに使えます。
（;´Д｀）
恋愛は不思議です。
こっちが相手に固執して、
何が何でも逃げられたくない、
何が何でも振り向いて欲しい!って
ギンギンに見つめているときほど、
殺気でも感じるのか、
男は、すすーっと逃げていってしまいます。
で、
「別にこんな男、いっか」
とか失礼なこと思ってほおっておくと、
気がつけば、するすると近くに来て、
かまってかまってとじゃれついてくる。
これ、マジです。
人間、誰しも欠点はある。
私にもいーっぱい、数え切れないほどある。（爆）
それでも、それも含めて愛しいと思えることが、恋愛ですし。
その欠点を見ないようにしたり、
気づけないってことは、そもそも問題。
嫌いになっていけ、ということではないんです。
彼の問題点を、
直そうとやっきになるんでもなく、
「こういう悪いとこあるよなー・・こういうの、私嫌いだな」
って、心の中に貯金しておく。
あくまでもじめじめとでなく、明るい気持ちでね。
そういう彼を、欠点ごと、ありのままに受け入れる。
冷静に受け止める。
そうしておくことで、
いざ、彼に振り回されそうになったときに、
自分をしっかり立て直すことができるんです。
彼が連絡してこない、とか、
彼はもう脈がないのかも、とか
そういう状況では、
なにかと自分自身を責めがちでしょ。
だめだめ。
そこで自分を責めると、どんどんネガになって、
卑屈な態度に出がちですから。
ますます恋が悪い方に転がるから!
そんなときこそ、
彼の嫌い貯金をよいしょっと取り出して、
「こーんな男から冷たくされても、別にこっちには影響ないや」って
明るく気を取り直してみてください。
１週間もその心持でいれば、状況は好転しますから。
とにかく、好き好きに埋まって、
浸りきるのもけっこうだけど、
本気で彼とうまく行きたいなら、
逆のほうへ行くのが正解！だと思いますよ。